シーズン前半のポジションごとの振り返りをする予定でしたが、昨日・一昨日とある程度話がかぶってしまいそうなので今日はドラフトの話。補強ポイントの確認の前にまずは直近5回のドラフトを振り返っていきます。

なぜ5回で区切るのかというと2016年から指名の傾向が変わったと感じるから。2015年のドラフト1位は小笠原ですがその後の本指名は全員大社で固めているので、2014以前の即戦力重視の方針が続いていると考えられます。
あとは2016年は体制の変わり目だったこと、この年以降5位地元高卒枠が始まったことも理由として挙げられます。


2016年
1位 柳裕也   投手・右投 明治大
2位 京田陽太  内野・左打 日本大
3位 石垣雅海  内野・右打 酒田南
4位 笠原祥太郎 投手・左投 新潟医福大
5位 藤嶋健人  投手・右投 東邦高
6位 丸山泰資  投手・右投 東海大

2017年
1位 鈴木博志 投手・右投 ヤマハ
2位 石川翔  投手・右投 青藍泰斗
3位 高松渡  内野・左打 滝川二
4位 清水達也 投手・右投 花咲徳栄
5位 伊藤康祐 外野・右打 中京大中京
6位 山本拓実 投手・右投 市西宮

2018年
1位 根尾昂  内野・左打 大阪桐蔭
2位 梅津晃大 投手・右投 東洋大
3位 勝野昌慶 投手・右投 三菱重名古屋
4位 石橋康太 捕手・右打 関東第一
5位 垣越建伸 投手・左投 山梨学院
6位 滝野要  外野・左打 大商大

2019年
1位 石川昂弥  内野・右打 東邦高
2位 橋本侑樹  投手・左投 大阪商業大
3位 岡野祐一郎 投手・右投 東芝
4位 郡司裕也  捕手・右打 慶応大
5位 岡林勇希  外野・左打 菰野
6位 竹内龍臣  投手・右投 札幌創成

2020年
1位 高橋宏斗 投手・右投 中京大中京
2位 森博人  投手・右投 日本体育大
3位 土田龍空 内野・左打 近江高
4位 福島章太 投手・左投 倉敷工
5位 加藤翼  投手・右投 帝京大可児
6位 三好大倫 外野・左打 JFE西日本


こうしてみるとやはり投手が多いですね。指名した30人のうち18人が投手、上位3人のうち2人が投手の年が5回中4回と全体的に投手寄りの指名が行われています。育成もここ5年は投手しか指名していないですし。
となると今年のチーム事情的にもそろそろ野手ドラフトが必要ではないでしょうか。てっきり昨年のドラフトでは野手メインのドラフトが行われると思っていたのですが、結果的には2017に近い投手・高卒中心の指名になりました。

編成がどう考えているかは分かりませんが、個人的には上位で大社出身の外野を指名してほしいと思っています。慶應の正木とかですね。
ここ4年でも外野の指名自体はあるものの、いずれも下位で俊足・巧打系の選手。阪神は近本と佐藤という2人のドラ1で外野2つを埋めて今年あの位置にいるわけですから、両翼が壊滅してベテランの大島にしか頼れない中日が上位で即戦力級の外野を指名するのは何もおかしくはありません。

過去に大社出身の外野手を中日が上位指名した例を見ると、友永(2014年3位)、古本(2012年3位)、そして野本(2008年1位)。正直あまりうまくいっていない印象です。このときの反省から上位野手指名を敬遠するようになったのでしょうか……

まあ結局は高校生・大学生・社会人、投手・野手バランスよく指名するのが大切だということです。2014年みたいに即戦力をたくさんとって失敗することだってありますし、チーム事情を無視して高校生中心の指名をすれば翌シーズンで他球団と差がつきます。投手・野手の比率についても、投手を重点的に指名したことが今の貧打に繋がっているともいえるわけで。

今後は補強ポイントを確認しつつ、どんな選手が具体的に候補に挙がるか見ていきたいと思います。


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